御校の探究学習ではどのような教材を使われているでしょうか。先日、高校生の子供が学校から持ち帰った教材は、まるでフレームワーク集のようなテキストとワークブックでした。テキストの中にはSWOT分析とはどのような分析手法なのか、特性要因図とはどのように書くのか、などなど、恐らくは代表的なフレームワークや分析手法が一通り、網羅されていました。ワークに目をやると自分自身の強みと弱みを書き出すフォーマットがあり、SWOT分析の基本を学んでいくというものでした。
非常に情報量の多い資料だっただけに一つの疑問が頭に浮かびました。(果たして、先生方はこの教材の内容を十分に理解し、使いこなすことができるのだろうか)
そこで、先生方が集まる探究勉強会に参加させて頂いた際に、そのままズバリ聞いてみました。「学習教材は十分に使いこなせていますか」、返ってきた答えは「SWOTと言われても、正直、よく分からないまま、説明しているのです。何せ、これまで、実生活の中で使う機会なんてなかったのですから、だから探究学習を進める時になかなか、自信をもって生徒に説明できないと感じています。」という言葉でした。
当然です、SWOT分析などの各種分析手法を活用するなんて、私たちのような経営コンサルタントでもなければ、活用される機会は非常に限られていることでしょう。
同様に課題を選定し、深く掘り下げて探究を進める過程なども、なかなか、経験を積む機会は限られているのが実情といったところでしょう。
一般企業様から事業計画作成研修のご要望を頂くことがありますが、研修に参加された方々のほとんどの方が初めて、課題要因を捉えて、施策を検討する経験をするといった状況ですので、仕方がないことです。
ですから、教材だけを導入しただけでは十分に活用することが難しいのです。
経営コンサルタントが探究学習を支援することにより、先生方が不安に感じている部分を補強することができるのは、仕事上、普段から問題の発生要因を深堀し、改善計画の立案を行うなどの経験を積んでいるからです。
分析手法やフレームワークなどはあくまでも点の話であることを理解し、コンサルタントからある程度の実践事例を学べば十分でしょう。重要なことはツールの使い方などの点の話を生徒に伝えることに力点を置かず、本筋である課題解決に至る思考ステップの全体像を習得し、生徒がどの程度まで深堀して事象を捉えているかを見極める目を持ち、上手くナビゲートしてあげることです。
もし、今、お手元にある教材の活用に少しでも不安があれば、ご相談は無料ですのでお気軽にご相談ください。
また、当社にはコンサルティング的思考を身に着け、探究学習の不安を解消することを目的とした研修プログラム「先生のための探究研修プログラム」を2024年2月25日リリース予定です。よろしければ、ご検討くださいませ。
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