経営

創造的な発想を引き出すための効果的な制約の使い方

  • どうも、個々の企業の業務に密着したカスタムビジネス研修 “ForCus” をプロデュースしているシンジです。
    このコラムでは実践的な研修内容、その他、様々な話題を皆さんに公開していくスペースとなっております。

    *研修名 “ForCus” は “For our Customers(お客さまのために)” と “Focus(業務に焦点をあてる)” を掛け合わせた造語です


    今日は、 “創造性を引き出すための「自由」の使い方” について取り上げてみます。
    初めてプロジェクトを任された際に「君の自由にしてもらって良いよ」と言われた場合、または初めて経営会議に出席して「わが社の経営課題について自由に意見を述べてください」と言われた場合、その“自由”が果たして創造的な発想を引き出すトリガーになるのでしょうか?

    一見「自由にしてください」という言葉は魅力的で、能力を信頼されているように感じるかもしれません。しかし、この言葉が逆に、経験やノウハウが不足している場合には思考を止めてしまうことがあります。

    特に経験が浅い人に対しては、一定の制約を設けることで、より効果的な思考を促すことができます。例えば、「今回のプロジェクトのテーマは自由に決めて良いよ」というよりも、「今回のプロジェクトのテーマは健康というキーワードを軸に考えてみてください」と指示する方が、実践的かつ発展的なアイデアを生む手助けとなります。

    制約を設けることで、与えられたキーワードやテーマを基に思考を深めることができ、最終的にはより効果的なアウトプットを得ることができるのです。

    【本日のまとめ】
    ・「自由にしてください」という指示は魅力的に見えるが、経験が浅いと逆効果になることがある。
    ・経験が不足している人には、具体的な制約を設ける方が効果的な思考を促す。
    ・例えば、プロジェクトテーマを「健康」というキーワードに絞ることで、実践的なアイデアが生まれやすくなる。

    【おまけ】
    探究学習の場でも、最初は生徒たちに「研究のテーマを自由に考えてください」というよりは、「先ずは、環境問題について探究のテーマを自由に考えてみてください」という方が生徒の自由なアイデアを引き出すことができます。
    企業経営の場だけではなく、教育の場でも意識してみてください。

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