どうも、個々の企業の業務に密着したカスタムビジネス研修 “ForCus” をプロデュースしているシンジです。
このコラムでは実践的な研修内容、その他、様々な話題を皆さんに公開していくスペースとなっております。
*研修プログラム名 “ForCus” は “For our Customers(お客さまのために)” と “Focus(業務に焦点をあてる)” を掛け合わせた造語です
研修に先駆けて実施する従業員意識調査の依頼を受けて、過去の調査結果を拝見させて頂きました
そこで、気になる設問が目に飛び込んできました
それは、 “会社に対して不満に感じていることは?” って質問
普段、不満に感じていることを捉えるという意味でこれはこれで否定はしないけれど、
この質問を投げかけると大抵、会社への不平、不満のオンパレードになってしまいます
そして、これって大きな問題を抱えている
それは、不平・不満の羅列は基本的に他人任せで回答者が書き記している事
“私にはこんな不満があるので、あとは、会社の方でよろしくお願いします!” てな感じ
原因は質問の仕方にあるんです
“会社に対して不満に感じていることは?” って、聞かれたら、思わず、悪いところを羅列して
しまいますよね、それはある意味仕方がないです
では、どうすれば良いのか?
“より良い会社にするにはどうすれば良いと思いますか?” と質問の仕方を変えるんです
“不満に思うことは?” と答えると、 “〇〇が良くない” 、 “〇〇が嫌だ” という言葉が並びます
一方、“より良い会社にするにはどうすれば良いと思いますか?” という質問にすると
“〇〇を□□すると良くなる思う” 、 “〇〇を△△すればスムーズになると思う” などの回答が増えてきます
何がどう変わったかお気づきですか?
“より良い会社にするにはどうすれば良いと思いますか?” の質問にすることで
自分自身で解決策を考えることとなり、自分事として問題を捉えなおしているんです
実は、回答している内に他人任せの姿勢から自分事に変換されて、不満が解消されていくこともあります
調査するだけでですよ
しかも、現場を良く知った人が解決策を示してくれているのですから、
具体的な解決策としてそのまま検討することもできちゃいます
他にも “あなたがチームの役に立ちたいと思う時はどのような時ですか” なども
自分事として捉えなおして考えてもらう質問方法です
設問を設計をする際には調査目的と照らし合わせながら
いろいろと工夫できるのところがあるので、試してみてください
【本日のまとめ】
今日は従業員意識調査についてのお話でした
・“会社の悪いところは?” という質問は他人任せな不満の回答を引き出してしまうので
“会社をより良くするには?” といった内容に変更し、自分事として問題を捉えてもらえるように
工夫する
メールにて補助金情報やお仕事に役立つツールなど有意義な情報を発信しています
ぜひ、下記ボタンからご登録をお願いします!
【おまけ】
従業員意識調査を実施する際、属性の取り方に注意しましょう
会社としては、できるだけ誰が言っているのかまで知りたいと思う傾向が強く、事細かに
属性を書かせようとします
当然、回答者からすると、自分が書いたことがバレるは嫌ですから、本音を書かなくなります
最近、調査シート案を提示したお客様担当者から、
“部署と役職、入社歴、あと、念のため、年齢と性別も記入するようにしてほしい” とのコメント
それって、もはや、名前を書かせているのに等しくないかい?