どうも、個々の企業の業務に密着したカスタムビジネス研修 “ForCus” をプロデュースしているシンジです。
このコラムでは実践的な研修内容、その他、様々な話題を皆さんに公開していくスペースとなっております。
*研修プログラム名 “ForCus” は “For our Customers(お客さまのために)” と “Focus(業務に焦点をあてる)” を掛け合わせた造語です
補助金申請業務の研修で質問を頂きました
“ネットで、補助金申請支援会社が補助金申請の業務委託先を探しているのを見たのですが、
これって、問題ないんですか?” というものです
結論から申し上げると業務委託の請負契約であれば、再委託も法的には問題は無いです
ただ、セキュリティ面では不安が残りますよね
もし、知らず知らずのうちに、あなたが依頼した補助金申請支援業務が
見ず知らずの外部の事業者に再委託されていたとしたら…
それって、怖くないですか?
事前に再委託に関する説明があり、契約内容に申請事業者さまが納得されているのであれば
良いのですが、知らないところで、従業員名簿やら決算書などあなたの会社の情報が
見ず知らずの他者に渡っていると思うと何やらゾっとしますよね
業務委託の請負契約においては、あくまで「成果物の完成」が契約の目的であるため、
請負人が請け負った仕事を第三者に委託しても問題はなく、
原則として再委託(請負契約における下請)は禁止されていません
ただし、請負契約の場合でも、セキュリティ面の安全性における
懸念が生じる場合があるため、実際には、契約において再委託を禁じたり
制限したりすることもあるんです
なので、支援会社と契約する際には再委託の有無を必ず、確認し、納得の上で
契約を進めるようにしましょう
また、再委託の場合、当然、支援会社から外部の委託会社に対して
一程度の報酬が支払われますのでその費用を含めて申請事業者様への手数料が設定されます
申請支援会社を選定する際にはそのあたりも含めて検討を進めていきましょう
【本日のまとめ】
補助金の申請支援を事業者に依頼する場合は、あなたの会社の内部情報が知らなところで
他者に流れていないかセキュリティ対策上、注意が必要です
請負契約であれば、再委託自体は違法ではないですが、情報漏洩リスクを考慮し、
事前に再委託の有無を確認すると共に、もし、不安な場合は契約書に以下のような再委託禁止の項目を
追加することも検討しましょう
<再委託を全面的に禁止する場合>
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【おまけ】
補助金申請の支援を進める場合、申請事業者さまのセンシティブな情報を
取り扱うことが多く、情報の取り扱いには注意が必要です
どのような人が実際に情報に触れるのかを確認し、普段から決算書などの
重要性と意味合いを理解し、取扱う業務に携わっている有資格者であれば、
情報漏洩リスクを軽減する裏付けの一つになるかもしれません
話は多く変わりますが、先日、アトラクションの乗り物にのると、20歳ぐらいの若者が船長に扮し、
“私はこの道50年のベテラン船長” と自己紹介を始めました
これは、もはや裏付け云々の話ではないゾ
おいおい、さすがにそれは、無理があるだろう…